昨年２月秋田・横手に行った際、平泉の中尊寺に行く計画を断念したことがあり、今回、奥方が鉢妃を旅に誘い出すために考えたのが、中尊寺を訪ねる旅でした。暑い時だなーとは思ったものの、立て続けにあったいろいろな行事が済み、ほっとしていた時期でもあったので、すんなりと誘いに乗りました。

誘いの電話がかかったのは８月１５日夜。その夜に、奥方の検索していた旅館を予約。１６日にはレンタカー、１７日には新幹線の特急券（座席を確保）を予約して、１８日に出発。何でもネット予約ができて、便利な世の中です。ところが・・・。

お盆が済んでも２０日までは安売り切符は使えないとあったので、今回は正規の値段し考えていませんでした。夫のＶＩＥＷカードで、新幹線の座席を予約し、夫が出かけたついでに特急券だけ入手してきてくれることになりました。乗車券は、奥方とは最初にＪＲを使う駅が違うため、それぞれにと思ったのです。

ただ、どうせ取ってきてもらうなら鉢妃の分だけは頼もうと、夫の携帯に電話しても出てくれず、メールしても返事が来ません。そこへ奥方から電話がかかりました。用が出来て出かけたところ、途中に安売り切符屋があり、そこからということ。



「今、安売り切符は使えないでしょ？」
「それが、株主優待を使うと１枚だと２割引、２枚だと４割引で、１人で往復には使えないんだって！貴女はもう買ったの？」
「乗車券を夫に頼んだけど、買ったのかまだなのか返事が無いのよ。もう１度電話してみるわ」
「今から用事が３０分くらいかかるから、後で電話する」

ところが、その後何度夫に連絡しても通じません。でも２枚買って４割引になるなら、もし夫が買ってたとしても、キャンセルして手数料を払っても、奥方の案の方がうんと安くなるでしょう。夫にはまたメールや電話で、もしまだの場合は、買わないで、と連絡。

奥方から、２度目の電話がかかり、１枚１８００円の株主優待券を２枚買うから、それも加算しなきゃとのこと。ざっと計算すると、それでも安くなりそうで、買ってもらうことに。

その後暫くして夫から電話。
「特急券は買ったけど、乗車券も買うように書いてあるね」
「後のメールや留守電を聞いてないのね。買わないで、と変更したのよ。奥方が安く買えるんだって」
特急券は機械で入手し、乗車券が要るならと「みどりの窓口」を見たら行列だったので、とりあえず先に電話したとか。要るだの要らないだの、夫には迷惑な話です。



夕方遅く、夫も帰宅した後、奥方から電話がかかりました。
「お世話様。こっちは乗車券買わなかったんだって」 「あのね、あの話、元に戻っちゃった！２枚買うというのは２人分じゃなく、優待券２枚で１人４割引なんだって！」 「なんだかよくわからない！」 「私もあんまりわかってないんだけど、とにかくＪＲで乗車券を買ったら、正規の値段より高くなっちゃったのよ。それでまたチケット屋に聞いたら、問い合わせてくれて、差額だけ返してくれた！　これで、貴女の手数料までかかったらと心配だったわ」

結局、正規の値段に落ち着いたのです。夫が横で聞いていて、JRのＨＰを検索したら、特急券と乗車券を買うのに、１人で優待券１枚使うと２割引、１人で２枚使うと４割引になるそうです。ようやく理解。

今回は乗車券だけなので、１人分として往復４枚もの優待券をプラスすると、正規の値段より高くなると言う馬鹿げた結果に。特急券と乗車券をまとめて買えば、かなり安くなったのに・・・。急な旅だったので、新幹線の座席指定が取れなければと、鉢妃が良かれと思って先走ったのが仇になったのでした。ただ、夫のＶＩＥＷカードだと多少の割引があったようで、何百円かは安く買えたのが、ほんの少しのメリット。

いろんな割引方法があるものですね。この旅行のお誘いの前に、ＪＲの「ジパング」というのに、６０００円あまりの年会費を払って、夫婦で会員になりました。まだ申し込んだだけで、実際には会員にはなっていないわけですが、乗車券が３割引になるのです。でも、こんな優待券をチケット屋で入手できるのなら、その都度優待券を利用するほうが安くなるのかも知れません。



さて、もう１つ騒ぎがありました。奥方は、優待券で自分の分だけしか買えなかったと、鉢妃は思い込んだのです。鉢妃もボケています。それならそう言うでしょうに、元に戻った、と言う言葉だけ頭に残ったのです。奥方の携帯に、服装の件の他に、「では、それぞれに乗車券を買って（私は大井町から）乗りましょう」と送ったら、「ＯＫ」との返事。

翌朝、待ち合わせ時間より早めに着いて、乗車券を購入。奥方と会ってからそう言ったら、
「乗車券は貴女の分も買ったわよ！」
「だって、それぞれにって書いたら、ＯＫって返事が・・・」
「服装のことだけ見て返事した。よく読んでない」

窓口に戻ると、先ほど受け付けてくれた男性は接客中だったので、隣の窓口の女性に。クレジットカードや重複した乗車券を見せて下さいだの、手数料を差し引いて返金しますだの言われている間に、隣の窓口の男性が、自分が売ったからと、声をかけてくれました。

結局、手数料も引かずに全額返金の手続きをしてもらえたのでした。女性は四角四面、男性はいつも良きに計らって下さいます。出かける前から、あーしんど！