●伝承園

駅の案内所でお奨めの場所を聞くことに。駐車場が無いので、奥方が出かけ、鉢妃は停車して待ちました。と言っても、どこにでも駐車できそうでしたが。帰ってきた奥方、「なんか判らないけど、許可証買ってきた！　寄付よね」。



遠野駅

先ずは「伝承園」へ。「遠野物語」とはよく聞きますが、どういうものかよく判らなかったので、記念館へ。柳田国男が、この地方に伝わる伝説や怪奇談をまとめたものと判り、納得。今度読んでみましょう。











曲り家



井戸とお風呂場

伝承園では、鉢妃は布の「わらじ」を買いました。それまで炉辺で話しこんでいたおばあさん２人の方言は全く理解できず。でも「ありがとうございます！」という言葉には、全く訛りはありませんでした。



室内履きとして使っていますが、
指の当たりが柔らかく、
スリッパのような音が出ないので、快適

伝承園の中で昼食。昨夜食べた「ひっつみ」と「けいらん」と言うおやつを注文したのですが、なかなか持ってきません。岩手タイムに合わせるしかないわねーと、気長に待ちました。



いい加減待ちくたびれた様子

●かっぱ渕

ようやく昼食が済み、「かっぱ渕」という案内板を見たので、車を置いたまま、歩き始めました。道中、ひまわりが咲き、稲が育ち、コスモスが咲いて、夏と秋が同居していました。









案外遠い道のりで、車で来た方が良かったかしらねと言いだした頃、古いお寺が出現。雰囲気が良いので、寄ってみることに。



常堅寺



狛犬ならぬ狛河童が居ます



幹が面白い



かっぱ渕は、この敷地内にあるのでした。ここで誰かが釣りをしているかも、と言うことでしたが、観光客以外は誰も居ません。許可証があるので、河童を釣りたきゃ釣っても良いのですが。



木彫りの河童（母子の守り神）





河童はどうあれ、綺麗なせせらぎと木々の緑に、奥方すっかり満足していました。「遠野ふるさと村」と言う観光地もあったのですが、「伝承園」と同じようなものでしょうし、人工的なものより、自然が一番。遠野がこういうところというのが十分判りました。


●小岩井農場



大学生のときに奥方と東北を旅行した際、小岩井農場に行ったような気がするのですが、お互いにはっきりした記憶がありません。帰りは新幹線の数が多いと言うことで、盛岡を利用することにしていましたから、小岩井農場でソフトクリームを食べようという計画でした。

遠野から一般道で盛岡方面に向かうのですが、途中に道の駅があり、奥方の期待通りのお買い物が出来たのでした。

「盛岡」が近づいてきても、直進したり左折したりで、「小岩井農場」の標識はいつまでも出てきません。間違ったのかと思った頃、ようやく後何キロと判明。今度は閉園時間が気になってきて、奥方にパンフレットを見てもらったのですが、載っていないとのこと。ここまで来たのですから、行くっきゃない！

大通りから小道に入り、どんどん山の中へ。農場があるのですから、街から外れて当然でしょうが。とうとう到着。大きな駐車場に止めて、入り口に行くと・・・。

なんと、既に、最終入場時間は過ぎているとのこと。がっかりですが、奥方が尋ねると、ソフトクリームはまだ売っているので、入場券を買えば入れます、と。入り口近くに居たおばさま方から、「ソフトクリーム、美味しいわよー！」と勧められ、ここまで来て門前払いも馬鹿らしく、入ることにしました。





念願のソフトクリーム

中は広々、緑々！　整然とした美しい風景が広がっています。うーん、一度来た記憶は蘇りません。記憶違いかしら？　来ても来なくても、今満足していれば、それで良いですね！







盛岡駅前で車を返却。盛岡は昨年、秋田・横手の帰りに寄ったところ。駅の様子が改めてインプットされました。そのうちまたアウトプットされてしまうのでしょうが。

新幹線は｢はやて｣は満席。「やまびこ」だったので、３時間かかります。鉢妃が車内でコーヒーを注文すると、奥方が、運転してくれたからと、さっとお支払い。ご馳走様――！ 無計画な割には、今回も良い旅が出来ました。