199講

「聖霊は賜物」

使徒２：３２〜４２
2005年5月15日


「ペンテコステ」とは、ユダヤ教の過越の祭りから50日目に新しい穀物を主にささげる、「五旬節」のお祭り。この日にキリストの弟子たちの上に聖霊が降ったので、キリスト教会では、教会の誕生日として重要な日として祝っている。

聖霊は神である。イエス・キリストは目に見える人間の形で、おとめマリヤから「降誕」されたが、聖霊は、激しい音や炎のような分かれた舌というしるしをともなったが、目に見えない形で「降臨」された。ともに三位一体の神である。「神の右に上げられたイエスが、御父から約束された聖霊を受けて、」（使徒２：３３）この聖霊が降るのは前から約束されていた。

聖霊は力である。「聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。」（使徒１：８）　それは私たちの中に住まわれて、私たちを内側から変える力である。私たちの中には、もう一つの霊、すなわち悪霊（サタン、神に逆らう存在）が住んでいる。聖霊は悪霊を追い出し、必ずそれに打ち勝つことができるのである。さらに聖霊はキリストを証しする力を与えてくれる。イエスを主キリストと告白し、伝える力は聖霊の助けがなければできない。

聖霊は賜物である。どうしたら、聖霊が私たちの中に住むようになるのか。まず「悔い改めなさい」（２：３８）　「悔い改める」とは、自分中心の生き方から神中心、キリスト中心の生き方へ１８０度転換することである。「そして、それぞれ罪を赦していただくために、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。」（２：３８）　悔い改めてバプテスマを受けることによって聖霊は与えられるのである。何か善行を積むとか、大金をささげるとか、一生懸命努力した結果、与えられるものではなく、「賜物」すなわち、神から無償で、与えられるものなのである。

聖霊を受けた者はすでに内に住んで導いてくださっている。さらに強く、燃えるようにその働きがなされるように祈ろう。まだ聖霊をいただいていない方は、悔い改めていイエス・キリストを信じ、バプテスマを受けられることをお勧めする。そうすれば聖霊の導きによる素晴らしい勝利の人生が約束される。