203講

「生きる目的」
朴永基牧師

ローマ１４：７〜９
2005年6月12日


生きる目的について確信を持って答えることができる人は少ないのではないか。生きる目的について正しく理解すれば、毎日の生活が全然違うものになってくる。そのためにはまず私たち一人一人が自分の価値を正しく知ることが必要である。どうすれば自分の価値を正しく知ることができるのか。

学問も、財産も、名誉も自分の本当の価値を教えてはくれない。私たちをお創りになった神のところにいくとき、自分の価値を正しく知ることができる。自分の価値を正しく知るとき、生きる目的を悟ることができる。人間は自然に存在するものではない。神様が最高の知恵を尽くして私たち一人一人をつくってくださったのである。「私の目には、あなたは高価で尊い。私はあなたを愛している。」（イザヤ４３:４）　神様は私たちに、私の目にはあなたはVIPだとおっしゃっている。どんな人でも、この創造主、神様の前に出るとき、自分の価値を正しく悟ることができる。

また主イエスも、「人は、たとい全世界を得ても、命を損じたら、何の得がありましょう。」（マルコ８：３６）と言われている。人の命の価値は財産とは関係なく、全世界よりも尊いものであることを教えてくださったのだ。このように私たちは本当に尊いものであり、永遠に変わらないものである。

「あなたがたは、食べるにも、飲むにも、何をするにも、ただ神の栄光を現すためにしなさい。」（Ｉコリント１０：３１）　聖書は人が生きる目的を明確にしるしている。そのほかの事はすべて生きる手段であって、目的ではない。「神は愛なり」というように、神の本質は愛である。何の見返りをも求めない無償の愛である。神様は私たちのためにそのひとり子イエス様をも差し出してくださったのだ。私たちは神の栄光、つまり神の愛を現すために生きているのである。「私たちの中でだれひとりとして、自分のために生きているものはなく、また自分のために死ぬものもありません。もし生きるなら、主のために生き、もし死ぬなら、主のために死ぬのです」（ローマ１４：７、８）