209講

「イエス様が喜ばれること」
荒籾実・神学生

ヨハネの福音書１２：１〜１１
2005年7月24日


ヨハネ１２：１〜１１には、マリヤという女の人がイエス様の足に非常に高価なナルドの香油を塗った出来事が書かれています。そして、その出来事を見ていた人々はマリヤのしたことを無駄なこととして、彼女を責めました。しかし、イエス様はマリヤのしてくれたことを肯定しました。マリヤのしたことを責めた人々は何を見ていたのでしょうか。彼らは、表面的なことだけに目が向けられていました。イエス様の気持ちなど少しも考えていませんでした。イエス様はもう直ぐ十字架に架かられることになっていました。マリヤが足に塗ってくれた香油の香りは、イエス様の心をひと時やわらげることが出来たのではないでしょうか。

イエス様が嬉しかったことはマリヤが今自分に出来る最善のことをしてくれたということではないでしょうか。マリヤがイエス様の喜ばれることをすることが出来たのはなぜか。それはマリヤがイエス様のみことばに耳を傾けていたからではないでしょうか。（ルカ１０：３９）

イエス様は何を私達に命じておられるか。（ヨハネ１３：３４）イエス様は最後の晩餐の時自分を裏切って逃げて行ってしまうような弟子達の足を洗われました。私達は頭では愛したいと願っていても、それを実行して行く事が困難に思います。でもあきらめずに愛することを続けましょう。イエス様が弟子達を愛したようにマリヤが人の目を恐れずにイエス様を愛したように愛しましょう。十字架上で私達の罪のために身代わりとなって死んでくださったイエス様の愛を受け止めて、愛するひとり子を与えてくださった神様を愛しましょう。

イエス様は御言葉に耳を傾け御言葉に従うことを喜ばれるのです。
「聞きなさい。イスラエル。主は私たちの神。主はただひとりである。心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くしてあなたの神、主を愛しなさい。」（申命記　６：４，５）