242講

「新しく造られた者とされる」

荒籾実神学生

ヨハネ４：１〜２６
2006年3月12日



人が救われて新しく造られた者となるまでの過程を、主イエスと出会ったサマリヤの女のモデルで見る。

サマリヤの女はイスラエル人とサマリヤ人の対立の影響を受けていた。また、5回の離婚体験をしていたため人目を気にして生きていた。そんなとき、イエス様は人種の対立の壁を越えてイエス様のほうから彼女に話しかけられた。

イエス様は彼女の罪をさばくことはせず、彼女をありのまま受け容れられた。

イエス様の質問をとおして彼女は自分の罪を示された。彼女の過去のことが正確に言い当てられたので、彼女はイエス様を預言者として認めた。そして罪を悔い改めた。彼女が礼拝する場所を尋ねたのは、罪を悔い改める場所を知るためであったと思われる。そして会話の中でイエス様が待ち望んでいるメシヤであることを知ることになる。

イエス様は、罪を犯し続けながら人目を避けて生きていたサマリヤの女を裁かずに、ありのまま受け容れられた。彼女の罪を示し、罪の悔い改めに導かれた。さらに、真の礼拝について、メシヤについて語られ、彼女を救いへと導かれた。人はまず、神様に全面的に受け容れられていることを知って体験し、罪の自覚と悔い改めへと導かれていく。そして、救い主であるイエス様を神の子と信じて新しく造られた者とされる。

私たちもこのサマリヤの女と同じようにイエス様と出会い、罪をもったままでイエス様に受け容れられて救いへと導かれたのである。このことを知らせて行こう。
「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。」（IIコリント５：１７）