251講

「復活の姿」

Ｉコリント１５：３５〜
2006年5月14日



「復活」とは、いわゆる「霊魂不滅」ということではなく、聖書は「からだ」の復活を説いている。朽ちたからだがどのようにして、どんな姿でよみがえるのか。「神は、みこころに従って、それにからだを与え、おのおのの種にそれぞれのからだをお与えになります。」（Ｉコリント１５：３８）　今のからだは「蒔かれた種」、その同じ種から実を結ぶ、すなわちよみがえる。種と実は別物だが、種がそうであるように一つ一つ個性を持ち、種を表わすからだとなる。

「血肉のからだで蒔かれ、御霊に属するからだによみがえらされるのです。」（１５：４４）　「御霊に属するからだ」とは、朽ちないもの、栄光あるもの、強いもの（１５：４２，４３）。死後のいのちは、この世のいのちとは違って、永遠で、もっと栄光に富んだもの。その様ないのちを生きるのにふさわしいからだが与えられるということが約束されている。「御霊のからだ」とはキリストの栄光のからだである。「キリストが現われたなら、私たちはキリストに似た者となることがわかっています。」（Ｉヨハネ３：２）　私たちの復活の姿はキリストの栄光の姿と似ていると言える。

「たちまち一瞬のうちにです。ラッパが鳴ると、死者は朽ちないものによみがえり、私たちは変えられるのです。」（１５：５２）　キリストが再び来られたとき、キリストにある死者が最初によみがえる。それから生きている私たちも引き挙げられ、朽ちないからだに変えられる（Ｉテサロニケ４：１６〜１７参照）。死は勝利にのまれて、完全に滅ぼされる。復活後の世界は死も罪も無い世界。罪を犯さなくて済む世界である。

この地上ではサタン（神に反対する勢力）が働いていて、罪、悪、死がはびこっている。しかし、十字架にかかり、復活されたイエス・キリストを信じる者は、キリストが再臨されたとき、死んでいれば朽ちないからだによみがえり、生きていれば朽ちないからだに変えられる。主イエスに似たものとされ、主とともに永遠に生きることができる。主イエスを信じ、復活のいのちの希望に生きたい。