270講

「聖霊によって生きる」

ローマ８：５〜１３
2006年9月24日



「我は聖霊を信ず」　聖霊は主イエスを信じる者に与えられる。「聖霊」は、神御自身（そのもの）である。従って私たちは父なる神、子なるイエス・キリストと同じように「聖霊」に自分のすべてを委ねることができる。それは「賜物」であることを先ず知ろう。「賜物」とは、神から無条件で与えられるプレゼントである。「そこでペテロは彼らに答えた。『悔い改めなさい。そして、それぞれに罪を赦していただくために、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けるでしょう。』」（使徒の働き１：３８）　あるキリスト教のグループでは、顕著な聖霊体験をして初めて聖霊のバプテスマを受けたとする。しかし、私たちは、このみことば通り、バプテスマを受けた人は例外なく「聖霊」を与えられていると信じる。

「聖霊」は私たちのうちに住んで居られる神である。ローマ人への手紙7章には、罪人としての「私」が40回も出てくるのに反して、8章には「御霊」ということばが21回出てくる。その中心テーマは「キリストの御霊を持たない人は、キリストのものではありません。」（８：９）ということ。新約聖書に出てくる「聖霊」「御霊」「キリストの御霊」「神の御霊」などのことばは、すべて同じことを指していると考えてよい。「聖霊」について聖書が語る場合、キリストを信じる者の中に住んで働く神を表わす。

「聖霊」が与えられるのは、私たちが神のみこころにかなった聖い生活をするためである。与えられた「聖霊」をただ所有しているだけでは宝の持ち腐れである。神から見れば、せっかく与えたのにぜんぜん使ってくれない、と御不満のはずである。クリスチャンは人生の方向転換をして、自分中心から神・キリスト中心に生きると宣言し、実行している人。聖霊は神中心に生きることができるようにと、私たちの中に住んで舵取りをし、導いてくださるかたである。日々の歩みの中に聖霊の働きがはっきりと感じられるようになりたい。