307講

「神が私たちの味方です」
岡村又男師

ローマ８：３１〜３９
2007年6月10日



私は16歳のとき教会に行き始め、もっと聖書を勉強したいと思っていたとき、内村鑑三の「ロマ書研究」に出会った。「神が私たちの味方であるなら、だれが私たちに敵対できるでしょう」（ローマ８：３１）　「敵」とは何か。それは「罪」という敵である。それは私たちの人生を根底から駄目にしてしまうものである。
その敵対するものから過去、現在、未来において神は味方になってくださる。

「初めに神が天と地を創造した。」（創世記１：１）　私たちは神によって創られ、今その神によって生かされている。にもかかわらず、その神を信じないで、従わないで勝手に生きている。これが「罪」である。「罪」とは、的外れ、方向違い。その「罪」が人生を駄目にしている。しかし、「こういうわけで、今は、キリスト・イエスにある者が罪に定められることは決してありません。なぜなら、キリスト・イエスにある、いのちの御霊の原理が、罪と死の原理から、あなたを解放したからです。」（ローマ８：１〜２）　イエス・キリストが私の罪のために死んで下さったことを信じることによって、過去の一切の「罪」を赦されるのである。

「神を愛する人々、すなわち、神の御計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。」（ローマ８：２８）　クリスチャンであっても毎日の生活には色々な問題が生じてくる。しかし、どんなことがあっても、神に信頼すれば、素晴らしい人生を、平安な人生を神は約束してくださる。神が私たちの味方であるから。

「しかし、私たちは愛してくださった方によって、これらのすべてのことの中にあっても、圧倒的な勝利者となるのです。」（ローマ８：３７）　私たちをイエス・キリストから離そうとするものには様々なものがある。最後で最大のものは「死」である。誰にでも死は必ず来るもの。しかし、神が私たちの味方であるなら、主イエス・キリストを信じて、罪赦され、永遠のいのちの希望を与えられていれば、「死」さえも滅ぼし、神の愛から引き離されずに、圧倒的な勝利者となることができるのである。