311講

「実を結ぶ種」

ルカ８：１〜１８
2007年7月8日



「『聞く耳のある者は聞きなさい。』と叫ばれた。」（ルカ８：８）　主イエスは父なる神から遣わされて神の国を説かれた。イエスご自身が神の国であり、今や神の国について秘密にされるもの（奥義）は何もない。それなのに神の国がわからないのは、あなたがたの聞き方によるのだと言われる。主イエスが語られた「種まきのたとえ」。生活に密着した事柄から喩えが語られているが、聞く耳を持たないと、分かりやすいはずの喩えも理解できない。

ルカ８：５〜８、１１〜１５．「種」は神のことば。「種を蒔く人」はイエス・キリスト、その弟子。そして私たち自身もである。実を結ぶのはどのような土地（みことばを聞く者）に種が蒔かれたかによる。

（１）「道端」に蒔かれた種。みことばを聞くことは聞いた。しかし、サタンが邪魔をして信じさせない。多くの人がこのタイプであった。今のこの日本においても、数回教会に来てみことばを聞いても、その後、様々な障害で来なくなってしまうことが多い。

（２）「岩地」に落ちた種。聞いたときは喜んで受け入れ、みことば通りに生きていこうと決心し、歩み始める。しかし、困難や迫害などの大きな試練に耐えられず、その結果神から離れてしまう。

（３）「いばらの中」に蒔かれた種。みことばを聞いて信じたが、神の国よりもこの世の富や名誉や快楽の方に魅力があり、誘惑に負けてしまう。神のこどもとして実を結ばない。

（４）「良い地」に蒔かれた種。みことばをしっかりと聞き、それを悟る人。みことばを信じて行う人。迫害、試練、誘惑に負けず、信仰を持ちとおす人。良い実を結ぶ。

（２）（３）のタイプは、かつて自分がそうであったかもしれないし、これから経験するかもしれない。しかし、主イエスは明らかに（４）のタイプであって欲しいを願っておられる。種を受けてから実を結ぶためには何が必要か。それは、「良い地」を持つ者の態度である。すなわち、「正しい、良い心でみことばを聞くと、それをしっかりと守り、よく耐えて、実を結ばせるのです。」（ルカ８：１５）