335講

「賜物の棚下ろし」

IIコリント９：１５
2007年12月30日



商品を扱う会社などでは、年末、期末に棚卸しをする。一つ一つ数え上げてか書き込む。私たちも賜物の棚下ろしをしてみてはどうだろうか。賜物とは神からの贈り物。すべてのものは主から来るので、私たちが持っているものは自分で生み出したものは一つもない。今年新たに与えられた賜物も多くあるだろう。また、なくなったものもあるかもしれない。しかし、「曲がっているものをまっすぐにはできない。なくなっているものを、数えることはできない。」（伝道者の書１：１５）　なくなったものは元に戻らない。それを嘆かないで、今あるものを数えよう。実に色々あることがわかる。

＜肉体＞　一つ一つの器官。不自由になったものもあるかもしれない。しかし、正常に動く器官は数え切れない位残っている。私の父方の祖父は生まれつき盲目であった。盲学校に入り、宣教師によって福音に触れた。肉体的な賜物がないことが、もっとすばらしい賜物に導かれていくこともある。

＜家族＞　夫、妻、こども、兄弟姉妹とその家族、親戚。友人。特に教会の友、信仰の友はお互いに祈りあえる友であり、貴重である。

＜物＞　ほとんど衣食住は足りている。世界の飢餓を考えるとき、有り余るものを私たちは持っている。趣味のもの、飾り物など、一つ一つ数えていると何日もかかる。

＜性格や能力＞　自分に与えられた特別な人格や能力。自分では気がつかないものがあるかもしれない。埋もれているものがないだろうか。

＜お金・不動産＞　現状はどうなのか、確かめておくのがよい。これらの数え切れない「賜物」は、すべて神から与えられたものであるから、今持っているものは先ず、神のために用いて神にお返しするのが一番である。それから人のために、最後に自分のために。

「ことばに表わせないほどの賜物ゆえに、神に感謝します。」（IIコリント９：１５）　神のくださる最高の賜物はイエス・キリスト。キリストと賜物ほど素晴らしい賜物はない。私にはキリストの十字架があると実感したなら、棚下ろしの意味は十分あったといえるだろう。