340講

「恐れるべきは人か、神か」

ルカ１２：１〜１２
2008年2月3日



「パリサイ人のパン種に気をつけなさい。それは彼らの偽善のことです。おおいかぶされているもので、現されないものはなく、隠されているもので、知られずに済むものはありません。」（ルカ１２：１）　どんな悪や不正も隠し続けることはできない。必ずいつかあらわになる。今の世の偽装や偽善も同じ。また、私たちのうちにある偽りのこころも神の前にはすでに知られている。

クリスチャンにとっての最大の偽善は、神の国の福音を暗闇で言ったり、家のなかでささやくこと（ルカ１２：３）。イエス・キリストがまことの救い主であることを堂々と人前で告白しないことである。その理由は、人を恐れるからである。「わたしの友であるあなたがたに言います。からだを殺しても、あとはそれ以上何もできない人間たちを恐れてはいけません。（中略）殺したあとで、ゲヘナに投げ込む権威を持っておられる方を恐れなさい。」（１２：５）　弟子たちには、イエスに反対するものたちからの迫害が待っていた。私たちにも、そのような時が来ないとも限らない。しかし、人や社会は恐れるに足らない。死んだあとの人のたましいを救ったり、滅ぼしたりする権威を持っておられる神のみを恐れるべきである。

神がこの世のすべてを創造し、支配しておられ、私たち一人一人を愛しておられる。その方を「父」と呼び、その父と一つであるキリストを私たちの罪から救ってくださる「救い主」と信じ、永遠のいのちの約束を信じながら「聖霊」の導きによって正しい道を歩む生き方。これが聖書の価値観に基づく生き方。人と違うかもしれない。しかしそれでよい。人を恐れて調子を合わせたり、キリストのすばらしさを隠したりしないよう、神を恐れ、神にゆだねて歩みたい。