347講

「復活の証人です」

ルカ２４：２７〜５３
2008年3月30日



イエスが復活されたその日、エマオという所に帰る途中の二人の弟子にイエスが現れ、一緒に歩いておられた。「しかし、ふたりの目はさえぎられていて、イエスとわからなかった。」（ルカ２４：１６）　二人にとってイエス・キリストの十字架と復活はまだ、人から聞いた驚くべき出来事としてしか理解できていなかった。

しかし、イエスがご自分のことを解き明かされるに従って、彼らは少しずつ変えられ、霊的に燃えてきた。この方は話し方も内容も真実味と力があり、もっとゆっくり話を聞いてみたい。「一緒にお泊りください。日もおおかた傾きましたから。」（２４：２９）（参照・新聖歌336「日暮れてやみはせまり」）　霊の目が閉じていた二人は、イエスがパンをとって祝福し、裂いて彼らに渡されたとき、目の前にいる方は復活されたイエスであることに気がついた。

復活の主は、私たちが聖餐にあずかるとき明らかに臨在される。聖められたパンとぶどう酒をいただくとき、御霊の働きによって天におられる主イエスと地上の私たちが結び付けられ、復活の主イエスと出会う。そして、そのいのちに与ることができるのである。

弟子たちの真ん中に立たれたイエス。復活され、肉体を持ったイエス。「うれしさのあまりまだ信じられず、不思議がっているので、、」（２４：３９）「そこで、イエスは聖書を悟らせるために彼らの心を開いて、こう言われた。『次のように書いてありますキリストは苦しみを受け、三日目に死人のうちよりよみがえり、その名によって罪の赦しを得させる悔い改めが、エルサレムから始まってあらゆる人々に宣べつたえられる。あなたがたはこれらのことの証人です。』」（２４：４５〜４８）　「証人になりなさい」でも「宣べ伝えなさい」でもない。「証人です」「宣べ伝えられる」と確信、宣言している。それは著者ルカが強調している聖霊の働きによるものであることを表わしている。

使徒パウロはダマスコへの道で復活の主に出会って、キリスト教徒の迫害から宣教へと180度生き方を転換した。あなたはもう復活の主に出会ったか？イエス・キリストを招き入れて「復活の証人」として生きよう。