380講

「救いが来た！」

ルカ１９：１〜１０
2008年11月16日



ザアカイは「取税人のかしら」であった。ユダヤ人である彼は支配国ローマの手先としてユダヤ人から税を取り立てる仕事をしていた。「取税人は罪人」という固定観念があり、皆から非難されていた（ルカ１９：７）。彼は人からだまし取ったお金を少なからず持っていた。

イエスはエルサレムへ向かわれる途中エリコの町を通られた。ザアカイは背が低かったので、いちじく桑の木に登って何とかイエスを見ようとした。しかし、イエスの方から彼を見つけ、「急いで降りて来なさい。きょうはあなたの家に泊まることにしてあるから。」と声をかけられた。ザアカイはびっくりした。一度も会ったことのない方から名前を呼ばれた。そして、イエスが私の家に泊まられるなど考えもしなかった。「そして、大喜びでイエスを迎えた。」（ルカ１９：６）

イエスが客となって入られる家は大きな恵みを受ける。それはザアカイはイエスを迎え入れることによって心の中に決定的な変化が起こった。罪の認識がはっきりと表れた。そして、イエスにこれから従っていきたいという気持ちが強く起った。「悔い改め」がザアカイに生まれたのである。それを見て「きょう、救いがこの家に来ました。」（ルカ１９：９）とイエスは宣言された。

「裕福な者が神の国に入ることは、なんとむずかしいことでしょう。、、、、人にはできないことが、神にはできるのです。」（ルカ１８：２４〜２７）と言われた真実がザアカイに実現したのである。「人の子（イエスご自身のこと）は、失われた人を探して救うために来たのです。」（ルカ１９：１０）　私たちは、元は皆ザアカイであった。主イエスに出会い救われた。すべての人のところへ、イエスよ、来てください。